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タットヴァ (ジャイナ教) : ウィキペディア日本語版
タットヴァ (ジャイナ教)

ジャイナ形而上学は七つの(あるいはサブカテゴリーを加えて九つの)真実つまり根本的な原理に基づいており、それらはタットヴァ(:タットワ)あるいはナヴァタットヴァ()と呼ばれる。ジャイナ教ではそういった原理に基づいて人間の苦境の本性や解決策が説明される。タットヴァのうち最初に挙げられるのは魂である「ジーヴァ」()と魂ではない「アジーヴァ」()という二つの存在論的範疇で、これらはものが存在する原理である。三種類目のタットヴァは「ヨガ」()と呼ばれる相互作用であり、この相互作用を通じて、ジーヴァとアジーヴァという二つの実体の間でカルマの物質がジーヴァに流れ込み(「アースラヴァ」)、ジーヴァに付着し、カルマに変化する。四番目のタットヴァは束縛の要因として働くもの(「バンダ」)であり、意識自身の固有の出現を束縛する。五番目のタットヴァは新たなカルマの出現の停止を宣言するもの(「サンヴァラ」)で、正しい知識・信念・行動を実践するという修行・苦行を通じて可能になる。さらに修行・苦行を推し進めることでジーヴァに固着していたカルマが消えていく―この六番目のタットヴァが「ニルジャラー」()と呼ばれる。最後のタットヴァは、魂がカルマの影響から自由になったときに到達できるようなジャイナ教の教えの目的であり、解脱つまり「モクシャ」()と呼ばれる〔
*〕。さらに二つのカテゴリーを加える著述家もいる。すなわちカルマに関して功徳のある行為と無い行為(「プニャ」と「パーパ」)である。以上九つの基本的なカテゴリーが「ナヴァタットヴァ」と呼ばれ、ジャイナ形而上学全体の基盤を成している。こういった実在に関する知識は魂の解脱に不可欠である。
==ジーヴァ==
ジャイナ教では霊魂つまりジーヴァ()が実在の一つとして存在し、肉体とは区別される存在であって肉体の中に住まっていると信じられている。ジーヴァは「チェターナ」(、意識)や「ウパヨガ」(、知識や認識といった精神作用)などの特徴を持つ〔
, Gāthā 16〕。霊魂は生と死を経験するが、生や死によって霊魂が本当に破壊されたり新たに作られたりするわけではない。死と生はそれぞれ、霊魂の一つの状態が消えることと霊魂の別の状態が現れることを指しており、破壊されたり作られたりするのは魂自体ではなく魂の様態にすぎない〔
, Gāthā 18〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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